プロと言う職業

世の中には「プロ」と呼ばれる仕事をされている方が多く認知されています。

プロ野球選手
プロサッカー選手
プロゴルフ選手
プロテニス選手

数え上げればキリがないのですが、プロの方々には大きく分けて二種類がいらっしゃるのはご認識の通りです。

トーナメントプロ
それ以外のプロ
です。

その名の通り、トーナメントプロは主に試合賞金で生計を立てていると認識されているプロの皆様です。
プロゴルフ選手やプロテニス選手がその代表例だと思います。

ところでプロ野球選手やプロサッカー選手は試合の賞金で生計を立てていると認識されていますでしょうか。
違いますね。試合での活躍に対して報酬の形で支払われています。
試合で活躍すれば報酬は上がり、試合で活躍できなければ報酬は下がり、そして試合での出場機会を失います。

団体戦である野球やサッカーでは出場機会を失うことがありますが、個人戦が主体の協議ではどうでしょうか。

直感的に「個人戦が主体の競技でのプロではトーナメントプロがトッププレイヤー」で、「団体戦が主体の競技でのプロは試合での活躍を報酬に反映した結果で高額報酬を得るのがトッププレイヤー」と捉えるのが違和感なく受け入れられるのだと思います。

個人戦と団体戦

団体戦でも例外は存在します。当然ですね。
ぱっと思いつくのはテニスやバドミントンのダブルスや団体戦。ゴルフの国別対抗などです。

でも、例に挙げた協議はすべて個人戦が主体のトーナメントプロの競技の派生だと思います。

個人戦で戦う競技ではプロを名乗る方々はトーナメントの賞金で生計を立てていると感じる方々が多いのではないでしょうか。

ところが、ほぼすべての個人競技においてトーナメントの賞金で生計を立てるのが可能な賞金を得ることが可能な人口はプロ競技人口のほんの一握りに過ぎないのは事実でしょう。

ゴルフ、テニス、バドミントンのトーナメント賞金で生計を立てることが出来ないレベルで賞金獲得額が少ないプロプレイヤーは、恐らく全体の9割を超えるんじゃないかと想像しています。

それは他の個人競技でも同様です。

陸上競技のプロ、水泳のプロ、その他

個人競技のトーナメント賞金獲得額の総量はすべてのプレイヤーの生計を立てるための金額に到底達していません。
陸上競技のプロ、水泳のプロ、私の趣味でもあるビリヤードのプロと言った比較的マイナーな協議のプロでは更にそれは顕著です。

そうなると、その他の活動で収入を得る必要が出てきますよね。
団体競技のプロも同様です。団体競技のプロとして得られる活躍に対する収入が生計を立てるに至らなければ、毎日のご飯を食べるためにそれ以外の活動から収入を得ないと個人・家族の活動は成り立たないのです。

個人事業主とサラリーマン

あれこれ語ってきましたが、ここで個人競技のプロのトーナメント以外の活動と個人事業主の活動の類似点について言及したいと思います。
同時に団体競技におけるプロの活動とサラリーマンを始めとする会社・団体・公益法人・地方自治体、もろもろの集団に属する方々の生計についてです。

行政書士って食べられるの?とか、ビリヤードのプロって食べられるの?とかは「個人事業主として食べられるの?」と同じ質問になります。

結論は「食べられる人は食べられるけど、食べられない人は食べられない」ですね。

分かりやすい例だと「ラーメン屋って食べられるの?」、「うどん屋って食べられるの?」、「蕎麦屋とか開業して食べられるの?」と言う質問に対する答えになります。
「食べられる人も居れば食べられない人も居る」つまり「成功する人も居れば失敗する人も居る」と言う答えになります。

団体戦では、更に非情です。
「指導者の指揮によって活躍出来たり活躍できなかったりする」です。

サッカーでも監督の方針に合わない選手は試合には採用されません。
プロだから活躍の機会がなければ活躍の機会のあるところ(例えば海外)に移動します。

サラリーマンや公務員って団体戦のプロ選手だとみなすと、「自分の実力を評価しない会社ではなく自分の思う評価をしてくれる会社に移動する」のが団体戦の競技プロとしては当然の振る舞いなんじゃないでしょうか。

なぜ日本のサラリーマンは自らの環境を変えようとしないのか。
実はその日本人としての答えは先にブログにアップした「失敗の本質」に一部ですが、記載されています。

毎日のご飯を食べていくための活動

トーナメントプロはトーナメントの賞金で食えなければ、それ以外の雇用(ゴルフ場に努める)とかコーチング(ゴルフ練習場でレッスンする)とかの活動で報酬を得てご飯を食べています。
団体戦で活動するプロも実は同様です。

日本においては不思議なことにサラリーマンって団体戦の競技者であり、その道のプロなはずなのに雇用にだけこだわって、個人の経験や資質で得られたことの教授による活動で報酬を得るのに忌避感を感じている様に感じます。

サラリーマンは団体戦の競技者なんだから所属する団体での報酬に不満を感じているなら、それ以外の活動をするのがプロとしての方向性なんじゃないでしょうか。

個人事業主である我々行政書士は個人戦のプロなんだから個人としての活動(行政書士報酬)以外で個人事業主として報酬を得るあらゆる活動を選択として考慮すべきなんじゃないでしょうか。

「食えるか、食えないか」じゃなくて、生活して以上は「食わないと死んじゃう」んですよ。
毎日のご飯を食べるために、あらゆるしがらみやらプライドを、ちょっと横に置いて「食えるまで頑張って」みませんか。我々行政書士の仕事は法律改正のたびに広がっているみたいなんですよ。過去の法律で成功した行政書士が今後も成功し続ける保証はないんですよ。
だから、経験豊かな先輩行政書士は、ものすごく日々努力されています。そう、毎日のご飯を食べるために。そして自らのプライドを満たすためやら仕事を楽しむためやらに。

何が何でも宗像市の市民の方々に有益なる行政書士になるべくプロの行政書士として日々努力しておりますので、よろしければ私のホームページを訪問して頂ければと思います。

「行政書士入江登喜夫事務所のホームページ」